重大な事故を未然に防ぐ
2017/11/05
高齢者さんのケアを行う介護職は、時に大きなトラブルが起きる恐れがあります。
例えば、食事中の誤嚥事故など、ちょっとしたことが大きな問題に膨れ上がるのです。食べ物が気管に入ってしまうと、誤嚥性肺炎につながります。誤嚥性肺炎を起こすと最悪の場合死に至るので、介護士が利用者さんに注意を向けている事が大切です。
食事をする際は顎が少し高めの位置にある事を確認しましょう。顎の位置が低過ぎると食べた物が気管に入ってしまう可能性があります。これは椅子に座って食事をさせる場合でもベッドで食事をさせる場合でも同様です。顎の位置が低くなりやすい利用者には介護枕を使うなどして、誤嚥事故を防ぎましょう。飲み物にとろみを加える、食べ物を固形物からミキサー食に変更するなどの手段でも誤嚥事故のリスクは軽減されます。加えて、食後口腔ケアを行う事で、口の中に残った食べかすが誤嚥事故を招く危険性も減ります。
介護職の現場では、骨折というリスクも忘れてはなりません。骨折は寝たきり生活になってしまう大きな要因となっています。利用者さんの生活の質を維持するためにも、骨折は防がなくてはならないトラブルの1つです。骨折は、主に転倒事故によっておこります。利用者さんが骨折をしないよう、床にクッション性カーペットを敷いたり、部屋に離床センサーを設置したりしている施設は多いです。
一方で、介護士側も利用者さんの動きに注意を向け、必要に応じて介助する必要があります。トラブルを防ぐには介護士同士の情報交換も欠かせません。各利用者さんについて、どのような場面でケアが必要かを介護士らが把握する事で事故は防げるのです。
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